韓国の家具装飾 李朝家具 李朝箪笥の装飾金物 写真解説
加藤敬 写真
金昌文 著
平河出版社 発行
1990年初版
61ページ
約25.5x18.5x0.7cm
ソフトカバー
カラー・モノクロ
※絶版
李朝家具・李朝箪笥の取手など装飾金物(コッカル、カムジェビ、キジェビ、バンダジなど)に焦点を絞り、
蝶番、取っ手、鍵などあらゆる部分に施された装飾の図案と、
図案に込められた意味、機能、年代、材質、寸法などを解説。
類書の少ないテーマの本書は、李朝家具、李朝箪笥、李朝タンス等の朝鮮骨董愛好家必携の大変貴重な資料本です。
14世紀末に成立した李氏朝鮮(李朝あるいは朝鮮朝)では、それまで精神的背景となっていた仏教をおしのけ、儒教を導入した。
そして李朝の支配階級である両斑〈リャンバン〉による貴族中心の美術・文化が栄えた。
しかし、時代が下るにしたがって、庶民に儒教的な美意識というものがめばえていった。
やがて彼らは美術・文化の担い手となるのであった。
李朝時代後半の庶民文化の美術工芸で特に発達したものは木工芸品であった。
その木工芸品の発達にともない高度で精緻、そして情趣あふれる家具装飾が生まれたのである。
家具装飾は手づくりであるために千差万別であり、ひとつひとつの顔があり、そこにこめられた意味・願いも、儒教的なものや現世利益を求めたものなど多様である。
本書では20万点をこえる家具装飾から典型的なものを厳選し、紹介する。
【目次】より
発刊によせて
写真
装飾金具の世界
解説
苔井民俗博物館
庶民の息吹き
箪笥に見る装飾金具の機能と名称
装飾金具と自然
撮影後記